全てをくれたあなたに
私の存在がないように進められる出来事。
すると目の前の映像は歪み、私は薄暗い冷たいコンクリートの部屋にいた。
床には小学校高学年程の少女が裸で転がされていて、体中にはアザがあった。
やせ細っているその体は動かない。
死んでいるの?
そう思った瞬間、大きな音を立てて鉄の扉が開いた。
そこから入ってきた数人の男達。
そのうちの1人が私の方へと歩いてくる。
もしかして見えてる?
ヒヤリとしたが、男は私ではなく後ろにある何かに目を向けている。