全てをくれたあなたに

新しい生活


『・・・ん、』





眩しい。





暖かい。






これは何?







ゆっくりと目を開ける。








「ミー」






小さな鳴き声と共に、もぞもぞと布団の中から子猫が姿を現した。





「真白ちゃん、起きたのね。」





おはよう、と扉を開けて入ってきたのは。





『・・・凛さん。
おはよう、ございます。』





慣れない挨拶をぎこちなくも返す。




凛はそんな私にニコッと笑顔を向けると、簡単な触診をした。
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