意地悪したいの。
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「いやいや、無理です。」
勿論、断る。
だって私、成績良くないし
面倒臭そうだし。
と言うか、入学早々迷惑にも程がある。
可愛い先輩には悪いけど、
生徒会などに、時間を費やしたくはない。
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「私、成績良くないし
人をまとめるような才能もないので。」
『...』
そう言って、手を振り払うと
キョトンとしたような表情になった先輩。
元が可愛いから、
小動物みたいで。
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『..そっかぁ、』
「..はい、..って、え?」
残念。と呟くと、
哀しそうに眉を下げて
1歩。...私に近づいてきた。
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先ほどよりも、近い距離に
先輩の可愛いらしい顔。
思わず、さっ、と顔を背ける。
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『なに、ぼくに逆らってんの?』
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