意地悪したいの。
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「ほんとですか!?」
『うん、嘘なんて付いたこと無いもん。』
バリバリありそうな表情だけど、
もう良い。
それに懸けるしかない。
だって、怒られたくないもん。
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『教えてあげよっか?』
「はいっ..、」
初対面から、性悪丸出しの
この先輩が...教えてくれるのか?
そんな事を考えながら、
お願いします、と頭を下げる。
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そのとき、
先輩の手が私の頬っぺたをつねるから、
「いだっ..!?」
思わず頭が上がって、
先輩と目が合う。
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『方法なんて、簡単でしょ。』
アーモンド型の目が、
すっ..と細くなって
口元が怪しく上がる。
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『君が生徒会に入れば良いんだよ。...藍。』
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