天使の優しい心
「そうそう。今度クラスの子達とキャンプするんだ。柳ちゃんの体調が良ければ参加してみない?甲斐君も参加するみたいだよ?」
佳代ちゃんはにやけながら私を肘でつつく。
「そ、そんなんじゃないもん。」
実は私には好きな子がいる。今佳代ちゃんの口からも出てきたんだけど名前は狭山甲斐君。私の幼馴染み。昔から私をからかっては暇を潰す子だけど中学に上がると私をからかう事がなくなり話もしなくなった。今までは甲斐君からのからかいをうざく思っていた私は寂しい気持ちになりそれが恋してる事に気付き辛さで倒れてしまった。精神的にダメージがあって倒れたんだろうと思っていたがそれは想像を遥かに越えていた。心臓病。今の段階ではまだ軽いほうだけど長く生きたければ安静にしてること。先生から言われた事は私にとっては、もう生きられないんだよ、と聞こえた。
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