無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
「君が軽い人だなんて思ってないよ
でも、なぜだかとても心配になる 君は可愛い人だから」
―― 宙さん……
多分、私の目は今ハートの形になっているに違いない。
そう思いながらアタフタとデザートのアイスクリームをすくって口の中を冷やしつつ、ユキは自分のことが信じられない気持ちでいっぱいだった。
――わ…私って、
こんなに恋愛に弱い体質なんだっけ?
それから二人はあてもなく街を歩いた。
目につく店を覗き見て、
歩き疲れたらお茶をして、いつしか繋いでいた手がジンジンと心を刺激する。
「今日の記念に何かプレゼントを買ってあげる」
宙がそう言った。