無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
***
コトッと、ほんの小さな音をたててカップを置いた鈴木を見上げて
「人生薔薇色だねぇ」
と、西園寺常務が言う。
ピン と、パソコンの画面を弾いた常務は
「謎のイケメン、LaLaの恋人か」と読みあげ
「君、いつの間にイケメンになって
いつの間にLaLaの恋人になったの?」 と、茶化す。
鈴木が画面を覗くと
「あぁ―― なるほど
これはボカしてはありますが、パントムのロビーですね」
蘭々とパントムのエレベーター前で会い、そのまま一階のバーで食事をした時の写真が大きく映し出されていた。
週刊誌に載っていた記事がネットに流れたのだろう。
コトッと、ほんの小さな音をたててカップを置いた鈴木を見上げて
「人生薔薇色だねぇ」
と、西園寺常務が言う。
ピン と、パソコンの画面を弾いた常務は
「謎のイケメン、LaLaの恋人か」と読みあげ
「君、いつの間にイケメンになって
いつの間にLaLaの恋人になったの?」 と、茶化す。
鈴木が画面を覗くと
「あぁ―― なるほど
これはボカしてはありますが、パントムのロビーですね」
蘭々とパントムのエレベーター前で会い、そのまま一階のバーで食事をした時の写真が大きく映し出されていた。
週刊誌に載っていた記事がネットに流れたのだろう。