無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

「―――― そう……だね」



「ユキー もうーしっかりしてよ

 ユキはすごくしっかりしてるくせに

 そういう変なところで抜けてるんだから」



 とにかくもう一度、宙と会うこと。

 次に会った時には名刺なり免許証なり本人が誰か確認することなどを

陽菜乃は厳しく言ってユキは約束させられた。



「いい? もしここで渋るようなら、

 悪い奴確定だと思いなさいよ」



「うん……」


「あとは家ね

 一度はそのマンションに行ってみる必要があるわ

 社畜で今の職場が気に入ってるというからには、そうそう転職はしないでしょうし

 とにかく社会的地位を見極めないとね」




「うん……

 ――でも、忙しいから暫く会えないと思う……」
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