無垢なメイドはクールな彼に溺愛される


「お嬢さまの付き添いで何度か駐車場までね」


 ホテルを見上げて、自分の服装を見下ろした陽菜乃は


「よかった、履きならそうと思って履いて来た新しいパンプスだし

 服も大丈夫

 ジーンズとか履いてこなくてよかったわ」


 と、眩暈に襲われたように左右に首を振った。

 クスクス


「いらっしゃいませ」 


 ドアマンの微笑に迎えられてエントランスを潜り抜けると……注目を浴びている女性がいた。


「うわーー素敵な人ばっかり!

 あ、ユキユキ LaLaじゃない?」
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