無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

 官僚を誘い出して高級クラブで接待をし、西園寺家に常務と帰ったのは深夜二時。

 倒れ込むように、西園寺邸のゲストルームに入った。


 ようやく今回の仕事のけりがついてホッとしたのは今朝の事。


 ユキからの最後のメールを受け取った日から三日が経っていた。



―― ユキ、君は三日も待てなかったのか?



 この事実をどう受け止めたらいいのか、


鈴木はただ茫然とユキから貰ったボールペンを見つめるしかなかった……。




 RR RR


「……はい 鈴木です」
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