無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

「な、なによユキ

 突然 どうしたの?」


「あ……いや、すいません

 お嬢さまそういえばLaLaさんとお知り合いでしたっけ」


「うん、ほら覚えてる?ママの代わりに結婚式の披露宴に行って

 遥人に助けられた時」


「ああ! ああそうでしたね

 LaLaさんがお嬢さまの代わりに」


「そうそう、あの時はね、話はしてないんだけど

 その後遥人にパーティで紹介してもらって何度かお話もしたんだー

 それがね、感じのいい人でねー

 あ、そういえばさ、遥人と噂になったじゃん!
 あの時はショックだったなぁ……」



――そうだった忘れていた……



 嫌なことを思い出すようにガックリと肩を落とした真優を慰めるより先に、ユキは急いでスマートフォンを取り出した。
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