無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

「うん うん

 真優がね 蘭々と生徒会長のことをやけに気にするもんだから

 え? ――…… へぇ 」


 クスクスと笑ったあと、

「忙しいのに悪かったね」 と言って遥人は電話を切った。



「大事な客を洸がクラブラウンジで捕まえて、生徒会長が駆け付けたらしい

 蘭々はここしばらくパントムに泊まっているから、ロビーで偶然二人が会ったのかもしれないって言っていたよ


 そもそも 生徒会長と蘭々は友人関係以外には何もないことは保障する

 そうユキに伝えてあげたらいい」


「ほんとにっ!?」

「ほんとうだよ」

「ありがとう! 遥人っ!」


 飛び上がるように喜んだ真優は、ブチューっと遥人の頬にキスをして専務室を飛び出していった。



 クスッ
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