無垢なメイドはクールな彼に溺愛される


  ***



―― 二日後


 工場での事故の後処理などを無事見届けた鈴木は、旭川空港で西園寺常務に電話をいれた。


「鈴木です」

『お疲れ』


「これから間もなく出発しますので

 遅くとも三時には社に戻れると思います」


『今日はそのまま帰っていいよ』

「ですが」


『上司命令 今日はいい

 僕もこれから出かけるから明日話を聞かせて』


「……わかりました」
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