無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

 とりあえずまっすぐマンションに帰りシャワーを浴びてスッキリすると、珈琲を飲んで一息ついた。


 寒いと思っていたはずが、極寒の地から帰ってきた今では春の気配すら感じる。


 時計は三時。

 少し休んでから外にでた。



 マンションを出てすぐ、ある店が目に留まった。


 店内には色鮮やかな花が並んでいる。

 よく見ると生花ではなくブリザーブドフラワーだった。



 その中で、ひときわ目を惹く真っ赤な花のブーケ……。



―― 赤いアネモネ……
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