無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
「チャラ男? 大石さんが?」

「ええ、どうみてもチャラチャラしています」


 クスクス


 崎田の強面と比べたら、ニコニコする男はみんなチャラ男になってしまうだろう。


「大石さんはとても真面目な方ですよ、崎田さんみたいに」

 そう言い残して屋敷の中に入っていくユキの後ろから


「何かあったら必ず言ってくださいね!」

 念を押すように崎田の声が響いた。



「はーい」 

 もし、崎田が言うように大石がチャラ男で、自分を軽く遊んで捨てるようなことがあったら、
 崎田に頼んで百倍返しにしてもらえばいいのかも?


 そんなことを思ってユキは楽しくなった。



 クスクス
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