無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
それから、どれくらいの時間が経っただろう……
―― ん…
「あぁ… 頭が痛い…」
「―――― え?」
ユキが目覚めた場所は、ホテルのベッドの上だった。
!!!
驚いて跳ね起き、周りを見渡すが他には人がいる気配はない。
シーンと静まりかえった部屋をベッドサイドの小さな光だけが照らしている。
どうやって着たのか? ナイトウエアには乱れもなく、
部屋の様子からいかがわしい雰囲気は感じられなかいことにほんの少しホッとして、
ユキはゴクリと息を呑み大きく息を吐いた。
恐る恐る照明をつけると、
ベッドサイドのトマトジュースと二日酔いに良さそうなドリンク剤の小瓶が置いてあることに気が付いた。
そして、一枚のメモ。
『大丈夫ですか?
ボクが愛用している二日酔いの薬です
友人Sより』