春恋
真里とゴウは
二人でさっさと
消えていった。

「俺らも帰るかっ!」

うん。


あたしは貴久のバイクの後ろに乗った。

しばらくして

「……たよ?大丈夫?」

―ん?!―
あっあたし寝てた。
貴久が優しくあたしを起こす。

「ごめんっあたし寝てた!」

「いいよ。気にしないで。それより咲希ちゃん、気あるだろ?」


< 3 / 115 >

この作品をシェア

pagetop