先生の彼女です。
「咲か!?」



「か、ける…」




電話越しに聞こえる焦っている翔琉の声




「今どこにいるんだ!」



「わかんな、い…」




周りを見渡しても草だけ




「近くの建物は?」





建物……



なにもないよ…



でも かすかに聞こえる川の音





「川の…音…する」





「川?」



「草…いっぱい…のところ」





「わかった。すぐ行くから!もう少しだけ待ってろ!電話切らなくていいから!」





「う、ん」





大丈夫

助けるから

待ってて

すぐだから




そんな声を電話越しだけどずっとかけ続けてくれる翔琉






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