先生の彼女です。
自然と体は翔琉から離れていて


それでも怖くて




ふらふらな足で立ち上がって後ろに後ずさりした





「ごめん、柑菜ちゃん。車戻っててくれるかな?」



「あ、はい… 咲。がんばれ」




柑菜が私の目を見てそう言った





……翔琉は… あんなことしない…絶対…





翔琉は優しいから…

男の人でも… 優しいから…




そう考えていると、今度は逆に翔琉から離れたくなくなって、抱きついてしまった




そうしたら、一気に不安と恐怖から解放されて安心感がこみ上げてきた






「ぅあぁぁッ…ヒック…んんーグスン」




「大丈夫…大丈夫」




「うッヒック…グスン」





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