先生の彼女です。
「咲!違うんだ!」




「ハァハァッ…ケホッ」





「咲お願い止まって!!!」





こんなに全力で走ったの久しぶりだ





とにかく走って走って走った






空気なんてほとんど吸えてない






でも



翔琉とはもういたくない








翔琉の声がしなくなったところで足を止めた




「ハァハァッハァ…ケホケホハァ」




どうしよう…




苦しい…





視線の先には小さな公園があって水飲み場もある




ヨロヨロしながらなんとかそこまで歩いた





水を飲もうとした瞬間グラッと視界が揺れた




「あ、」




だめだ



そう思った瞬間体中が地面に叩きつけられた






雨が体に当たる



寒くて死んじゃいそう




苦しい…






いっそこのまま死んでしまいたい






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