先生の彼女です。
「大丈夫です…か…って咲!?」




だんだんと薄れる意識の中にこうちゃんの顔が見えた





「なんでこんなとこにいんだよ!

待ってろ、救急車呼ぶから」





ケータイを掴んだこうちゃんの腕を握る







「や、だハァハァ」


「でも」



「病院は…ケホケホハァい、や」





「…わかったよ。俺の家連れてくからな」




「…ハァハァ…ハァ」







こうちゃんの鼓動が聞こえる




小さい頃もこうやっておんぶしてくれてたな





落っこちて泣いたこともあったっけ






大粒の雨が一粒頬に当たったのを感じてから意識がスッと途絶えた





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