先生の彼女です。
「幸希くん、救急車呼んでくれる?」


「あ、はい!」




翔琉は、私の背中をさすって落ち着かせようとしてくれてる





「ハァッハァ…ハァ」



「大丈夫…大丈夫…」






「先生、あと5分くらいで来るそうです」



「了解。ありがとうな、幸希くん」





「いえ。」





呼吸が整わないままの私



「咲? 深呼吸だよー」



「ハァッハァ……ハァ」





救急車のサイレンの音が聞こえる





「すぐ救急車くるから」





すぐ近くでサイレンの音が聞こえて、ドアが開く音と、2人くらいの男の人の声が聞こえた






男の人…



いやだ



怖い





「咲?力抜いていいよー」



「咲さん、聞こえますか?」




救急隊の人だから大丈夫…大丈夫…




そう言い聞かせてもやっぱり怖い





どんどん呼吸が乱れる






< 136 / 175 >

この作品をシェア

pagetop