先生の彼女です。
あんなに寝たのに、いつのまにかまた眠っていたみたいで、次に目を開けると普通病棟にいた




ぼーっと天井を見つめる




「…はぁ」



多分すっかり熱は下がったんだと思う




だけど、なんだろう…


胸がモヤモヤして、体が重い





「咲」



気がつくと翔琉が隣に立っていた




「具合どう?」



「普通…かな」




「そっか。もう少し様子みて退院しような」



「うん」




翔琉が私の頭をなでた




「なんか不安か?」



「ううん」



「怖い?」



「ううん」



「痛い?」



「ううん」



「辛い?」



「ううん」



「わかんない?」



「うん…」




「なんだかわからないけど、モヤモヤする。なにが原因かわからないけど、なんだか辛い。か?」



翔琉には全部わかるんだね




「…翔琉っ」




思わず抱きついた




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