先生の彼女です。
なにも知らないふりして通り過ぎようと思ったのに



「あ、咲ちゃん」



以上なほどの満面の笑みで私に話しかけてくる





「覚えてる?あたしのこと」



「あたりまえです…」



「そっかぁー。熱出したって聞いたから心配したんだよぉー?」




「あ、ありがとうございます…」




「え?なんであなたがお礼言うの?あたしは、またあんたが翔琉先生に迷惑かけてないか心配だったの」




「そうなんですか。ごめんなさい」




「あーあー。翔琉先生もこんな彼女もって大変だなぁー。あたしと付き合えばぁ。絶対幸せなのに」



「…あの、用事あるので行っていいですか?」



「逃げるんだぁ。」


「別に逃げてなんかないです」




「…あんたムカつくんだよ。」



「そんなこと言われても」





私がその場を去ろうとした瞬間、陽菜。という女の子が倒れた




「え?」


「いったッ…」




胸を掴んで苦しそうにする



「大丈夫…?」




「苦しいっ」





そこにタイミングよく翔琉がきた




「翔琉!陽菜ちゃんが!」




「ん?どうした?」





急いで陽菜ちゃんに駆け寄る翔琉





「痛い?」


「咲ちゃんがッ」



「え、私?」


「咲なにかしたのか?」




急に低くなった翔琉の声




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