先生の彼女です。
「おされたのっ」



陽菜ちゃんの目にはどんどん涙がにじんでいって



翔琉の顔はどんどん険しくなる



「咲が今辛いのは知ってる。でも、それを誰かに当てていいのか?」



「ちがっ」



「こんなことされてどれだけ辛いのか。お前が1番わかってるんじゃないのか?」



私はなにもしてない




そう言おうとした瞬間



「お前は最低なやつだ。そんなやつだと思わなかった」





そう言って翔琉は陽菜ちゃんを抱えて走って行った



陽菜ちゃんは私の目を見て少し笑った




なんで気づかないの…?


陽菜ちゃんのウソがわからないの…?





最低なのはどっち…?





頭が混乱して、しばらくそこに立ちすくむことしかできなかった






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