先生の彼女です。
「大丈夫!?」



「…ハァハァ…ハァヒック」




女の人の声が聞こえる



だれ…?




「ちょっと朝陽さん!」



朝陽とはお父さんの名前






「なんだ?」



「娘さんでしょ?倒れてるじゃないの!」




「しらねぇよそんなやつ」




「何言ってるの⁉︎ 家族よね?」




「お前に関係ねぇだろ‼︎」





「…なんでなのよ…この子は私が引き取るわ。それでいいかしら?」




「あぁ好きにしろ」





「いいかな?」




そう女の人は私の横に来た





「…ハァヒック……ハァ」



「無理に話さなくていいわよ。深呼吸して?ゆっくりね」





その人は私の体をゆっくり起こして背中をさすってくれた




この匂い…


知ってる…




翔琉と同じだ






いつの間にか呼吸も落ち着いていた





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