先生の彼女です。
「知らないからな。」



「………」




スタスタと2階にあがっていった咲






なんなんだよ…





完全に喧嘩モード




ピリピリと張り詰めた空気の中で俺は朝食を作り、制服を着た咲はぼーっとテレビを見る




意識はどこにあるのかわからないが





「ご飯できた」



テーブルの上に朝食を並べる





無言で椅子に座る咲






「…いただきます」




箸を持ったまま停止する咲




「…いらない……遅刻するから」




「いい。俺が送ってくから間に合う」





「………」





ゆっくり味噌汁に入っている豆腐を食べた咲は顔をしかめて俯いた





気持ち悪いのか…




「咲、具合悪いなら言えって」




「大丈夫だから」





「なんでそんなに強がるの?」




「強がってなんかない」





「あっそ。」




「もういらないから…」





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