先生の彼女です。
「あの子、柑菜ちゃんって言うの。

まぁ、女子の中ではリーダー的存在ね」




「へーえ… 元気だな」



「まぁね。…あの子がきっと主犯よ」





「主犯?」



「咲ちゃんの…いじめの」






「……腹立つな」




つい本音が出てしまう



「咲ちゃんね、転んだって言ってよく保健室に来るのよ」




困ったように話し始めた有弥




「でもね、背中が切れてたりとか、おでこが切れてたりとか、太ももとか…

転んでできるような傷じゃないののね…」




「それって…」



「ええ。きっとやられたんでしょうね…

何度そう聞いても本当のことは言わないのよ」



「……」






俺の知らない傷もあるのか…




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