先生の彼女です。

翔琉side

咲の病室から出てもうすぐ2時間



ナースコールがまだ押されてない…



もう食べ終わっててもいいはずなんだけどなぁー…




そんなことを考えて咲の病室に行くことにした





カルテを読みながらゆっくり咲の部屋に向かう





コンコンー



「咲?入るよー」




声をかけても返事なし……



寝たとか?






ガラッー




ドアを開けると苦しそうな息遣いが聞こえる




「咲?」




ベッドの上にはいなくて、洗面所の床にペタリと座り込んでいた




「どうした?」



顔は真っ青で肩も上下に動いている





「は、いちゃったハァ」



「吐いた?無理して食べたの?」




「だっ、て」





みるみるうちに咲の目には涙がたまっていく




「わかった、わかったから。大丈夫」




「ハァ……ケホケホッ」





咲を抱き上げてベッドに移す











< 9 / 175 >

この作品をシェア

pagetop