One Heart
そして5限目が終わって、休み時間になった。


「菜津ーー、また一緒がいいよぉ。正直、席替えしたくないとかゆってみる(笑)」

実鈴があたしと同じ気持ちで、安心した。


「あたしもだよ~(泣)他に仲いい子あんまいないし…不安だぁ」


「大丈夫!お守りあるし~~(笑)これこないだ効果あったじゃん?あの時捨てずにとってたんだぁ」

そのお守りは、この前の席替えで、実鈴がつくってくれたものだった。

隣同士になれたのは、あたしのくじ運がいいんじゃなくて、このお守りのおかげだったのかな?


「実鈴ナイス!じゃあ今回も隣同士になれるかもね♪」


期待をこめて、二人でお守りをにぎった。
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