One Heart
「…っちょ!実鈴!!でかすぎ!声…」


「ごめんごめん(笑)でも良かったじゃん♪むしろ、あたしと隣になるより良かったんじゃない??頑張りなよ菜津!」


「頑張る……って何がぁ(泣)」


そして私は黒板を見て、番号が書いてある席に机を動かした。


隣には、もちろん星輝くん。


やっぱかっこいいなぁ…

こんな近くで見るの初めてだけど。。。

何しゃべっていいか分かんないよぉ(泣)

しかも俯いてるし…

いや、寝て…る?のかな。

近くに誰か…

「あっ!未羽(みわ)!斜め後ろだったんだね。よろしくーー。」


幸いなことに、あたしの斜め後ろは、中学から仲のいい佐原未羽だった。

おっとりしてて、あたしと性格が似ている。

顔は似てなくて全然可愛いんだけど…

「菜津だぁ!席近くなるの久々だね。」


すると、未羽が星輝くんをつんつんした。


「星輝くん、また近くの席だねぇ。よろしくーー」

「ぉお…よろしく」

と未羽と星輝くんのやりとりを見ていた。

美男美女…

か、可愛い!かっこいい!

じゃなくって!!

あたしも今のうちに何か言っとかないと!

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