図書室の女神様
パンパン

私は手を叩いた

すると雌豚達はこちらを向いた



「は?てめぇなんだよ」
「このブスの友達?」
「あんたもやる~?」


はぁ・・・雌豚と話すのは疲れるのよね、常識がないから


「先輩にその態度はよくありませんよ?それと・・私の読書の妨害をするのは許せないことですからね・・?
だから、・・今からそのお仕置きの時間です」

私はニコッと黒い笑みを浮かべなが言った


「はぁ~?先輩が何ですか~?」
「指図される覚えねーっての」
「グハハハ、それな」


・・・本当低レベルの知能だこと

「李音、やっていい?」

「いいわよ華。お仕置き開始」


その言葉とともに私の後ろから駆け出し雌豚達を殴り飛ばしていった華。

二人ほど私に殴り掛かってきたので回し蹴りをして一発鳩尾に殴って置いた

あー、手に汚い菌がついちゃったじゃないの


早く手を洗わなきゃじゃない

私はお仕置きした雌豚から目を離し華の方を向いた


案の定、華も片付け終わったみたい

「華、お疲れ様。調子はどう?」
私がそう尋ねると
「もう、最高だよ!この雌豚どもには感謝かな、李音の妨害して」

クスッと笑いながら言う華
可愛いのにこの光景見ると怖いわね
そういう私も端からみたらそうなるか

「あっ、あのっ・・ありがとうございましたっ!」


横からさっきまでやられてた中條さんが話しかけてきた

「別に貴方を助けた訳じゃないの。ただ、この雌豚達が貴方を虐めてる時の音が私の読書の妨害だったからお仕置きしに来ただけなのよ。」

「はあ・・」




「桃華ー!!

大丈夫かっ??!

・・・・って、え


・・・・おいっ、そこの女。桃華から離れろ」


面倒なのが来てしまったわ

はぁ・・・
今日はつくづく運が悪いみたい
早くさっきの本「人間失格」の続きを読みたいのに・・



「拓真!!この人達は私を助けてくれたの!!だから、怒んないでっ!」

お姫様がそういうとお姫様の騎士くん?もとい赤髪猿は
「そうだったのか・・・急に怒鳴り付けて悪かった。桃華を助けてくれてありがとうな」
と言ってきた


だから私は助けたんじゃないのだけど・・・

「助けたんじゃないよ?ただ、李音の読書の妨害をした奴等にお仕置きしに来ただけだから勘違いしないでね?」

私の代弁をした華

それを聞いた赤髪猿は頭だけでなく顔までもを赤くそめだした


「こっちが礼言ってんのに何様だよっ!?ふざけんじゃねーよ!!」


キレだした・・・
面倒ね・・・


そう考えているのを解っているかのように華は「李音、先に行ってていいからね!」と言ってくれた
有難い


私はこくりと頷きもといた図書室へ向かった


行くときに赤髪猿に「おいコラ!!待てよっ!」と言われたけどシカトしておいてあげたの



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