チェロ弾きの上司。
「シーツなんざ後でクリーニングに出せばいい。気にするな」
「クリーニングだなんて、もったいないです……。あたしが明日洗濯します……」
「じゃ、心おきなく汚せるな」
響也さんは笑いながら、Tシャツを脱いだ。
うわぁ。裸……。
筋肉がついて、引き締まっていて……。
あ、胸に、痣。
チェロが触れるところに痣ができるときいたことはあるけど、ほんとなんだ……。
響也さんがあたしの身体の両脇に手をつき、あたしを上から見下ろし、微笑んだ。
「気になるなら、触ってみるか?」
あたしはおそるおそる手を伸ばして、痣に触れた。
少しザラザラしていて。
あたしの首の痣と同じ感触。
「お返し」
響也さんは笑って、あたしの上に乗ってきて、あたしの首の痣と、鎖骨の痣に口づけた。
そして、正面の至近距離から、あたしを見つめる。
綺麗な顔。綺麗な瞳。
でも。
まぎれもなく、男の人の、欲情してる顔だ。
あたしにそんな顔見せてくれることさえ、うれしい。
……だけど今はそれよりも。
「どした?」
「素肌があまりにも気持ちよくて、びっくりしてます……」
響也さんは笑った。
「クリーニングだなんて、もったいないです……。あたしが明日洗濯します……」
「じゃ、心おきなく汚せるな」
響也さんは笑いながら、Tシャツを脱いだ。
うわぁ。裸……。
筋肉がついて、引き締まっていて……。
あ、胸に、痣。
チェロが触れるところに痣ができるときいたことはあるけど、ほんとなんだ……。
響也さんがあたしの身体の両脇に手をつき、あたしを上から見下ろし、微笑んだ。
「気になるなら、触ってみるか?」
あたしはおそるおそる手を伸ばして、痣に触れた。
少しザラザラしていて。
あたしの首の痣と同じ感触。
「お返し」
響也さんは笑って、あたしの上に乗ってきて、あたしの首の痣と、鎖骨の痣に口づけた。
そして、正面の至近距離から、あたしを見つめる。
綺麗な顔。綺麗な瞳。
でも。
まぎれもなく、男の人の、欲情してる顔だ。
あたしにそんな顔見せてくれることさえ、うれしい。
……だけど今はそれよりも。
「どした?」
「素肌があまりにも気持ちよくて、びっくりしてます……」
響也さんは笑った。