チェロ弾きの上司。
◇
もうすぐお盆休み。
いっぱい楽器弾ける!
そして……
いっぱい響也さんと過ごせる。えへ。
だけど仕事は前倒ししておかないといけないので、忙しい。
そんな中、美人なクライアントさんが訪ねてきた。
30代の、グラマラスで、色気があふれる、美人。
自分のエステの店のサイトを依頼してきた。
現在応接室で、真木さんと打ち合わせしてる。
お茶をお出しすべく、応接室に入った途端。
お盆を落としそうになった。
だって。
美女が立って、ソファに座る真木さんの肩をマッサージしてる!
しかも前からよ⁉︎
「あら、ありがとう。そちらに置いておいてくださる?」
美女、余裕。
あー、お似合いだ。
あたしは震えないように、唇の内側をかみしめながら、お茶をテーブルに置く。
「お邪魔しました」
お辞儀して部屋を出ようとすると。
「望月、ちょうど良かった」
真木さん……、響也さんが、じっとあたしを見た。
「はい」
「音楽しりとり。ル」
「……ルットゥオーソ」
あたしは彼の瞳を見つめて答えた。
「ということで、ルットゥオーソ」
と、響也さんが美女に向かって言う。
「まあ、ずるい」
何やってんですか、あなたがた。
もうすぐお盆休み。
いっぱい楽器弾ける!
そして……
いっぱい響也さんと過ごせる。えへ。
だけど仕事は前倒ししておかないといけないので、忙しい。
そんな中、美人なクライアントさんが訪ねてきた。
30代の、グラマラスで、色気があふれる、美人。
自分のエステの店のサイトを依頼してきた。
現在応接室で、真木さんと打ち合わせしてる。
お茶をお出しすべく、応接室に入った途端。
お盆を落としそうになった。
だって。
美女が立って、ソファに座る真木さんの肩をマッサージしてる!
しかも前からよ⁉︎
「あら、ありがとう。そちらに置いておいてくださる?」
美女、余裕。
あー、お似合いだ。
あたしは震えないように、唇の内側をかみしめながら、お茶をテーブルに置く。
「お邪魔しました」
お辞儀して部屋を出ようとすると。
「望月、ちょうど良かった」
真木さん……、響也さんが、じっとあたしを見た。
「はい」
「音楽しりとり。ル」
「……ルットゥオーソ」
あたしは彼の瞳を見つめて答えた。
「ということで、ルットゥオーソ」
と、響也さんが美女に向かって言う。
「まあ、ずるい」
何やってんですか、あなたがた。