チェロ弾きの上司。
◇
お盆休み!
響也さんの家に行く前に、駅前のドラッグストアに寄ってみる。
三神さんが勤めてる会社のお店だ。
佐倉さんが言ってた武器とは、メイクだった。
まあ、確かにねぇ……。
ファンデ塗って、口紅薄く塗って、眉描き足すくらいのあたしのメイク。
塗りたくるのは苦手なんだもの。
お化粧したら少しはキレイになれるかなぁ。自信がもてるかなぁ。
『デパートが敷居高いっていうんなら、ドラッグストアに行ってみたら? 駅前の店なら美容部員がいて、メイクしてくれるよ?』
と言われたので、やってきてはみたものの。
キラキラしていて、尻込みしちゃうんですが……。
「いらっしゃいませ」
ほら、キレイな美容部員さんが話しかけてくるとか、ムリ!
って。
「あ」
「あら」
三神さんの彼女さん……だよね?
あの時よりもバッチリメイクだから、少し印象が違う。
思わず名札を確認しちゃったら、
「橘綾乃です」と言ってくれた。
慌てて、あたしも名乗る。
普段は本部にいるけど、お盆なので、店舗に応援に来たのだそう。
綾乃さんが誘ってくださって、メイクしてもらえることになった。
お盆休み!
響也さんの家に行く前に、駅前のドラッグストアに寄ってみる。
三神さんが勤めてる会社のお店だ。
佐倉さんが言ってた武器とは、メイクだった。
まあ、確かにねぇ……。
ファンデ塗って、口紅薄く塗って、眉描き足すくらいのあたしのメイク。
塗りたくるのは苦手なんだもの。
お化粧したら少しはキレイになれるかなぁ。自信がもてるかなぁ。
『デパートが敷居高いっていうんなら、ドラッグストアに行ってみたら? 駅前の店なら美容部員がいて、メイクしてくれるよ?』
と言われたので、やってきてはみたものの。
キラキラしていて、尻込みしちゃうんですが……。
「いらっしゃいませ」
ほら、キレイな美容部員さんが話しかけてくるとか、ムリ!
って。
「あ」
「あら」
三神さんの彼女さん……だよね?
あの時よりもバッチリメイクだから、少し印象が違う。
思わず名札を確認しちゃったら、
「橘綾乃です」と言ってくれた。
慌てて、あたしも名乗る。
普段は本部にいるけど、お盆なので、店舗に応援に来たのだそう。
綾乃さんが誘ってくださって、メイクしてもらえることになった。