チェロ弾きの上司。
あー、手をつなぎたいのに、あいにく2人とも荷物で両手がふさがってる。
「どした?」
「手をつなぎたいのに、つなげないなぁって」
響也さんが立ち止まる。
つられてあたしも。
「そんなときは、これしかないな」
響也さんがかがんで、綺麗な顔が近づいてくる。
キス、される?
と思ってまぶたを閉じかけると、響也さんは動きを止め、片方の口角をきゅっと上げた。
うわ、ここで⁉︎
「はい、どうぞ」
「はっ?」
「手をつなぎたいけどつなげないっていうから、キスさせてやるよ」
な。
なな。
もう。
この人はこれだから!
かないません!
あたしは、愛しい人の、美しい頬に、そっと口づけた。
「どした?」
「手をつなぎたいのに、つなげないなぁって」
響也さんが立ち止まる。
つられてあたしも。
「そんなときは、これしかないな」
響也さんがかがんで、綺麗な顔が近づいてくる。
キス、される?
と思ってまぶたを閉じかけると、響也さんは動きを止め、片方の口角をきゅっと上げた。
うわ、ここで⁉︎
「はい、どうぞ」
「はっ?」
「手をつなぎたいけどつなげないっていうから、キスさせてやるよ」
な。
なな。
もう。
この人はこれだから!
かないません!
あたしは、愛しい人の、美しい頬に、そっと口づけた。