チェロ弾きの上司。



彼女も三神も、きれいなフォームでヴァイオリンを弾く。余計な力が入っていない。
身体のある部分の力を抜くというのは、結構難しい。
きっと先生の教え方が上手かったんだろう。

彼女が身体のコントロールが上手いというのは、抱いていてもわかる。
力を抜けと言えば抜けるし、イクのを我慢しろと言えば、我慢できる。(なお、この必死で耐えてる姿は、かなり、そそられる。……だから変態だって言われるんだな。)





「いっぱい愛しますから、覚悟してくださいね?」

「上等」

彼女の柔らかい舌がオレの舌に絡んでくる。
オレはあえてされるがままになる。
……うん。上手い。ま、教えたの、オレだけどな。

彼女は、オレの服を脱がせ、首から鎖骨へとキスを落としていく。

ちゅっ……というリップ音が、淫靡だ。
まさかこんな音たてるなんて思っていなかったオレは、からかうつもりで言った。

「みやのキスの音、エロすぎ」

恥ずかしそうに頬を赤らめる……と思っていたのに。

「練習しましたから」

うれしそうに答えるじゃないか!

「でも、この先は勉強したものの、実践は初めてなので、もっとこうしてほしいと思うことがあれば言ってくださいね」

……何だと?

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