チェロ弾きの上司。

うちのオケ、本番指揮者に振ってもらうのは、途中から。
その前までは、コントラバスの羽生さんが振る。40代男性。昔指揮をかじってたとか。

「では、シェヘラザード第一曲、通してやってみましょう」

よし、がんばろ!

序奏の後、
コンマスソロ!

隣で聴けるなんて、なんて幸せ!

さすがにガン見できないので、横目で見る。


……うっひゃー!
超上手いっ!

わかってたけど、上手ーい!

素敵すぎるーっ!

初回からこの完成度って、さすが!


ソロが終わりにさしかかり、テンポが少しゆるんで、オケが入る……

はすが、
やべっ、聴き入ってて準備してなかった!とバタバタする雰囲気がチェロの後ろあたりから伝わってきて、ぬるい入りとなり、アラビアン・ナイトの世界から、一気に公民館の現実に引き戻されるという、ね。

ちなみにヴァイオリンは2小節休み。ちょっとだけ浸れる。ラッキー!

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