チェロ弾きの上司。
うれしいー!
三神さんと似てるだなんて、うれしすぎるーっ!
これでいい年越しができます!
思わず顔がニヤけてしまうので、下を向き、マフラーを伸ばして口元を隠す。
「お前、どんだけ三神のこと好きなんだよ」
皮肉げに真木さんが言った。
「あいつ、ああ見えて腹黒いぞ」
「そういう情報、いりませんから! あたしがどんなに練習しても三神さんみたいに弾けないとはわかってますけど、目標にしてがんばって、近くで見られて、聴けて、少しお話できるだけで、充分なんです!」
「……あっそ」
それにしても。
いつもの真木さんと何だか違う。
テンポが遅いせいかな?
「あの……酔っていらっしゃいますか?」
「そこそこ。なぜ?」
……別に。
なんて、返しはできるはずもなく。
「なぜ?」
真木さんは畳み掛けてくる。
酔っていても、テンポゆっくりでも、有無を言わさぬ雰囲気は健在だ。
三神さんと似てるだなんて、うれしすぎるーっ!
これでいい年越しができます!
思わず顔がニヤけてしまうので、下を向き、マフラーを伸ばして口元を隠す。
「お前、どんだけ三神のこと好きなんだよ」
皮肉げに真木さんが言った。
「あいつ、ああ見えて腹黒いぞ」
「そういう情報、いりませんから! あたしがどんなに練習しても三神さんみたいに弾けないとはわかってますけど、目標にしてがんばって、近くで見られて、聴けて、少しお話できるだけで、充分なんです!」
「……あっそ」
それにしても。
いつもの真木さんと何だか違う。
テンポが遅いせいかな?
「あの……酔っていらっしゃいますか?」
「そこそこ。なぜ?」
……別に。
なんて、返しはできるはずもなく。
「なぜ?」
真木さんは畳み掛けてくる。
酔っていても、テンポゆっくりでも、有無を言わさぬ雰囲気は健在だ。