それでも、意地悪な君が好き。






そう…

あたしは気付けばいつもハルを目で追っていた。



ハルの行動1つで

怒ったり、笑ったり、悲しんだり。

左右されるあたしの心。



本当は分かっていたのかもしれない。




ただ認めたくないだけ。

傷つく事を恐れていただけ。





優しくていつも側にいてくれる晴人に恋をする事で

安心感を得たかった。




どうしてこんな風になってしまったんだろう……






いつからこんな………………










チリンッ



そっと宝物に触れる。


可愛いそれは小さい音ながら気持ちを大きく揺さぶった。






そして…

思い出せない記憶が余計にあたしを苦しめた………











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