それでも、意地悪な君が好き。
これが現実。
ハルがあたしにした事はただの遊びで
ただ、からかわれただけなんだ…
それなのに
あたしはドキドキしちゃって。
バカみたいだ。
きっとハルはサトミとはそういう関係なんだろう…
ハルの取り巻きも悔しそうに見ているだけだし。
噂は本当なのかもしれない。
サトミはハルの特別なんだ……
こんなの…
いつまでも見ていられない。
うつ向いたまま動けないあたし…
もうその場を離れようと思った時だった。
えっ………
ハルがこっちを見ていた気がした。
そんなハルの顔に手を当て、自分に向かせるサトミ。
気のせいか……
どうかしてるなあたし…
小さくため息が出る。
そして、黙ってその場を離れた。