それでも、意地悪な君が好き。






「香織が良かったら一緒にやる?」



「えっ?いいの?」



爽やかな笑顔でうなずく晴人が天使に見えた。


希望の兆しが見えた瞬間から

こんなにも世界が明るく見えるなんて…






「単純だなぁ

まぁそんな所も可愛いけどね」



満面の笑みで歩くあたしの頭を優しく撫でる晴人。


恥ずかしさを

へへっと笑って誤魔化した。




可愛い…か…

晴人は本当にあたしの天使だよ…




あたしが喜びそうな事はなんでも知ってて


普通なら恥ずかしい言葉も
爽やかな笑顔で簡単に言ってしまうんだもん。









神様はどうして



晴人を好きなままでいさせてくれなかったんですか…










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