それでも、意地悪な君が好き。
次の日の放課後、
晴人のおかげで
宿題も無事に提出が出来た。
無理難題な宿題も今日はない。
良かったぁ…
なんてホッとしながら帰り支度をしていた。
最近は色々あって疲れていたのもあってか
今日は早く休もう…
なんて思っていた。
そんな時だった…
「菊地さんだよね?
ちょっといい」
どっかで見た事ある…
濃い目の化粧に派手な色の髪。
色気を撒き散らすように立つその子は
明らかにあたしを睨んでいる。
あっ、
いつもハルの周りにいる女の子の1人だ…
っいうか
えっ…
何……
嫌な予感しかしないんですけど…
「な、なんですか?」
その子の裏に数人の
同じような風貌の女の子達が見えた。
それを見て少しばかりか緊張が走る。
はぁ~
今日は早く帰りたかったんだけどなぁ。
変な事に巻き込まれなきゃいいけど…