それでも、意地悪な君が好き。






「あっ!」



思わず声を上げてしまった。


取り巻きに何も言わせないオーラを持ち

いつもハルと一緒に居る特別な証を持つ?サトミ




ぶつかり階段から落ちそうになった時に

ハルに腕を掴まれ泣いていた晴人ファンの女の子



そんな二人が怒りに満ちた顔であたしを見ていた。




「あんたいっつも
晴人にベタベタしちゃってさぁ

それじゃ物足りなくてハルにまでちょっかい出すとかなんなの?

前にハルがあたしに怒ったのもあんたが告げ口したんでしょ

最低だね」



最初に怒りをぶつけてきたのは晴人ファンの

ハルに泣かされた子だった。






「あの、あたし告げ口なんかしてません
何かの勘違いだと思います…」



確かに晴人とは仲良しだけど…

ベタベタなんてしてない。


しかもハルに告げ口なんてしてないのに…






「はぁ?
マジ生意気言ってんじゃねぇよ

今まで優しかったハルがあんたのせいで…
晴人だってあれから冷たいし

裏でどんな手使ってんの?本当うぜー」





「そんな事言われても…」



分からない…

あたしはなんでこんなに恨みをかっているんだろう…












< 125 / 246 >

この作品をシェア

pagetop