それでも、意地悪な君が好き。
「あっ!」
思わず声を上げてしまった。
取り巻きに何も言わせないオーラを持ち
いつもハルと一緒に居る特別な証を持つ?サトミ
と
ぶつかり階段から落ちそうになった時に
ハルに腕を掴まれ泣いていた晴人ファンの女の子
そんな二人が怒りに満ちた顔であたしを見ていた。
「あんたいっつも
晴人にベタベタしちゃってさぁ
それじゃ物足りなくてハルにまでちょっかい出すとかなんなの?
前にハルがあたしに怒ったのもあんたが告げ口したんでしょ
最低だね」
最初に怒りをぶつけてきたのは晴人ファンの
ハルに泣かされた子だった。
「あの、あたし告げ口なんかしてません
何かの勘違いだと思います…」
確かに晴人とは仲良しだけど…
ベタベタなんてしてない。
しかもハルに告げ口なんてしてないのに…
「はぁ?
マジ生意気言ってんじゃねぇよ
今まで優しかったハルがあんたのせいで…
晴人だってあれから冷たいし
裏でどんな手使ってんの?本当うぜー」
「そんな事言われても…」
分からない…
あたしはなんでこんなに恨みをかっているんだろう…