それでも、意地悪な君が好き。
転校生
夏休みまで
あと数日に迫った日の事だった。
いつもよりざわつく朝のホームルーム。
ワクワクなのか
ソワソワなのか
男子の様子に落ち着きがない。
それもそのはず。
今日はうちのクラスに転校生がやって来る。
噂によると
めちゃくちゃ可愛い女の子らしい。
そりゃあ男子がうかれるのも納得だ。
ハルはどう思ってるのかな…
珍しく朝から来ているハルに視線を移す。
寝てるし…
まぁハルらしいな
「どうしたぁ?」
一人でクスッと笑うあたしに首をかしげる和花。