それでも、意地悪な君が好き。






「噂の転校生来るのに

ハルったら寝てるんだもん」




クラス中の男子が騒ぐ中

机に伏せ寝ているハルは相当浮いているだろう。





「まぁそうだろうねぇ~」



一度ハルを見たあと

驚く様子もなく頷く和花。




「んっ?
どういう意味?」




「そのまんま~

ハル君は他に興味ないでしょ♪」




「えっ?
全然答えになってないよ~」




最近、和花の言っている事の意味が

理解出来ない事が増えた。




聞いてもちゃんと教えてくれないし…


和花ってばハルに似て意地悪になってきたのかなぁ。





「まぁ安心しなよって事」


プクッと口を膨らませるあたしに

笑いながらなだめようとする和花。




フォローになってないんですけど…






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