それでも、意地悪な君が好き。
「おじゃましまぁーす…」
学校が終わり、
適当な時間に晴人の家に集まる事になっていた。
リビングから聞こえる楽しそうな笑い声。
茜はもう来てるみたいだな…
あっ、ハルも居るんだ。
玄関に並べられている3足の靴を見て自然と笑みがこぼれる。
「あっ、香織!!
ちょうど良かった。
今ね夏休みの予定立ててたの」
リビングに入ると、
ソファーでくつろぎ漫画を読んでいるハルの姿があった。
その横で楽しそうにしている香織。
晴人はキッチンで料理をしていた。
ほんわかした空気に
なんだか昔に戻ったみたいだった。