それでも、意地悪な君が好き。
心良く送り出してくれたお母さん達だけど
やっぱりいつも思うのは変な親だなぁ…と。
年頃の男女が外泊するというのに
お土産をねだるだけなんてビックリだ。
それはさておき、
別荘の中に入った瞬間、あたしは思わず足を止めてしまった。
アンティークな家具で揃えられた広々としたダイニングは
高そうな絵画や、坪などが飾ってあり
天井はシャンデリアがキラキラ光っている。
「あたしと香織はこの部屋を使うとして
二人は適当にどこでも使ってね」
圧倒されているあたしの横で
ハルや晴人に部屋の説明をする茜。
沢山ある部屋にキョロキョロする晴人に
入り口から一番近い部屋に入るハル。
双子とはいっても本当に対称的だ。