それでも、意地悪な君が好き。
「あれ?海行かないの?」
ビーチに着くと
既に海ではしゃいでいるハル達に手を振る茜。
そんな中、あたしは長めのパーカーを着てパラソルの下に設置されていたシートに座った。
「あっ、あたしは…
ちょっと休んでから行くね」
「うん分かった!
じゃあ先に行ってるね」
浮き輪を持ちハル達のほうへ走って行く茜。
ビーチの中でスタイルの良さが一際目立っている。
はぁ~
どうしよう。
勢いで水着を着てみたものの…
いざビーチに来るとパーカーを脱ぐ勇気が出ない。
海で楽しそうにはしゃいでいる三人。
夏休みという事もあり家族連れやカップルなど
沢山の人達で賑わっていた。
そんな光景をボーッと見ていると
やっぱり海に入りたいとウズウズしてくる。
とりあえず飲み物でも買ってこようかなぁ…
パラソルの下に居るとは言っても暑さには勝てない。
キョロキョロと辺りを見渡すと、海の家らしき建物が少し遠くに見えた。
しょうがない…
あそこまで行くかぁ。