それでも、意地悪な君が好き。
今までもストレートに色んな事を褒めてくれた晴人だけど…
まさかそんな風に言ってもらえるなんて思わなくて
動揺が隠せない。
嬉しいような
恥ずかしいような
あたしには刺激が強すぎる言葉だった。
言った本人が照れてるくらいだし。
「あ…ありがとう」
でもやっぱり嬉しいな。
同じように頭をかくあたしに茜がクスッと笑う。
「何も言わないハルも顔赤いけど~?」
からかうように、そっぽを向いているハルの顔をのぞきこむ茜。
「うるせぇな
まぁ…馬子にも衣装ってやつだな」
ん?
ハルなりに一応褒めてくれてるんだよね?
ハルらしい表現になんだかくすぐったかった。
「はいはい。
どーもです♪」
ハルの横顔は耳まで赤く染まっていた。
あたしまで照れてしまいそうになるのを笑って誤魔化した。
本当はね、心臓が飛び出そうなほどドキドキしてるし
すっごく嬉しいんだよ…
ありがとう
ハル。